Dyson Micro Plus (SV33FFPL)はダイソンの最新のコードレス掃除機で、特に軽量で使いやすくこれまで吸引力は良いけど重くて使い続けられないと少し諦めていた方におすすめです。この掃除機は、スティッククリーナーとしてだけでなく、ハンディクリーナーとしても使用できるため、さまざまな掃除ニーズに対応します。
重量はわずか1.54kg。2024年9月現在ダイソンの掃除機中最軽量で、取り回しが非常に良いのが特徴です。この軽さにより、案外持ち上げて使用することが多い高い場所や狭い隙間の掃除も楽に行うことができます。
さらに、LEDライトが搭載されており、見えにくいホコリも可視化できます。この機能により、床掃除の効率が格段に向上し、見落としがちな微細なホコリも確実に取り除くことができます。
Dyson Micro Plus (SV33FFPL)のデメリット・機能不足
1.バッテリー残量の表示がない
バッテリー残量がわからず、充電中もランプの点滅だけで明示するためとても分かりづらい。
筆者は店頭で実機を試してから購入しましたが、フィルタートップに印刷されているQRコードはPRシールだと思い込んだまま購入し、シールを剥がせば他の機種同様にバッテリー残量などが表示されると思い込んでいました。
2.バッテリーが取り外せない
我が家ではバッテリーの劣化を遅らせるためにスタンドに充電アダプターを固定していません。
この為バッテリーだけ取り外して、必要な時だけ充電したかったのですがMicroPlusはバッテリーパックを取り外すことができず、アダプタの差込口もスタンドの受け手にある為泣く泣く本体を床に直置きして充電することになりました。
3.最大で25分程度しか連続使用できない
これまでのほとんどのシリーズが40分~70分と長時間の連続使用ができたのですがDyson Micro Plus (SV33FFPL)は25分と少し物足りないと感じるかもしれません。
ただ、我が家では1回の掃除が10分程度。2回使ったら充電・・というサイクルで使用しているので、まったく意に介していません。
他社製のコードレススティック掃除機と比較して、吸引力を売りにしている3万円〜5万円程度の商品は10分程度のものが多かったので、筆者は最初『倍以上使えるじゃん!』という感想を持ちました。
4.エコ/強モードしかない
吸引モードがエコ/強の2種類しかありません。
上位モデルではエコ/中/強の3種類あり、ごみの量に合わせて自動で調整してくれるオートモードがありますが、ボタンでの切り替え式です。
店頭でとても掃除機に詳しい店員さんの話では「吸引力は他社の強モードがダイソンの中モードですから」と盛んに言われました。
実際に使用してみた実感として、ほぼ『エコモードだけで充分じゃないの』という感想です。
5.スタンドに収納できるアイテムが少なすぎる
最も残念なのは付属しているスタンドFloorDokには1ヵ所しかアタッチメントの収納スペースが無く、この収納スペースには厚みが邪魔をして毛絡み防止スクリューツールを収納する事ができないため、別置きになってしまうことです。
また純正品の収納アイテムは取り扱いがなく、インターネット上で代替品を検索してみましたが2024年9月現在『マルチツールホルダー』『ツールクリップ』ともに「普通に」使用できたという記述は確認できませんでした。
Dyson Micro Plus (SV33FFPL)のメリット・改善点
1.ボタン式電源
これまでのガンタイプのトリガー式電源はずっと握っている必要があり『面倒』と感じていましたが、Dyson Micro Plus (SV33FFPL)ではボタン式に変更になっています。
ボタンはこの電源ボタンとエコ/強モードの切り替えだけなので、とてもシンプルで分かりやすくできています。
2.空気清浄機能(集じん力)
0.1ミクロンの微細なホコリを99.99%捕らえ,部屋の空気を洗浄してきれいな空気を排出します。特にアレルギーを持つ方にとって、この機能は非常に効果的です。
筆者はこの機能が購入の決め手になりました。本体全体で埃などの微細なごみを集塵してくれて、クリーンな空気に清浄してくれるのは掃除の習慣化に役立つのでは!?という思いから少し高額でもいいかなと思えた機能です。
3.音
以前のDyson掃除機はとても音がうるさく、夜使用することを躊躇するほどでした。
Dysonでは常に騒音低減に取り組んでいるらしく、近年の技術力向上で大きく改善されているか期待を込めて店頭で試したところ、『他社製のものと比べて大きく違わない』と感じました。
実際に購入後自宅で騒音計をDyson Micro Plus (SV33FFPL)の持ち手に持って測ってみると、エコモードで34.9db~42.4db、強モードで37.8db~52.6dbと思っていたよりも10db程低い値だったので少し安心しました。
最初騒音計の精度が低いのかと思いましたが、5回くらいづつ試してみてあまり変わらない結果だったので、大きくは間違っていないと思います。
4.吸引力
ダイソンのサイクロン技術は、吸引力が持続することで知られています。この技術により、掃除機のフィルターが詰まることなく、長時間にわたって安定した吸引力を提供します。特に、コードレスの自由さと軽量設計が組み合わさり、狭い場所でも取り回しが良く、効率的な掃除が可能です。
また8つのサイクロンが最大96,000Gの遠心力を生み出すことで、微細なホコリを99.99%閉じ込めながら効果的に除去、この強力な遠心力によりゴミと空気を分離し吸引力が低下することなく、常に高いパフォーマンスを維持できています。
5.重量と他社製品との比較
これまでのDyson掃除機は軽くてもほとんど2.2Kg程度で長時間の使用には『とても重い』と感じる方が多かったように思います(筆者もそうでした)。
このDyson Micro Plus (SV33FFPL)は1.54KgとこれまでのDyson掃除機の中で最軽量になっています。
他社で吸引力を売りにしている商品と比べてみると、重量は1.3Kg~1.5Kgのものが多く価格帯としては3~5万円程度のものが多く見受けられます。
同価格帯のものであれば、Fluffy Optic™クリーナーヘッド・毛絡み防止スクリューツールのヘッドの優秀さと吸引力、空気清浄機能があるDyson Micro Plus (SV33FFPL)が一歩先を行く性能です。
個人的な感想としては、1Kg~1.3Kgのコードレススティック掃除機を探していたのですがDyson Micro Plus (SV33FFPL)は『この重さ迄なら許せる』です。
まとめ
Dyson Micro Plus (SV33FFPL)はダイソンの最新コードレス掃除機で、最軽量1.54Kgながらサイクロン技術による強力で持続する吸引力と、0.1ミクロンの微細なホコリを99.99%捕らえられる空気清浄機能が大きな特徴です。
軽量化のため他のシリーズに比べ最大使用時間が25分と短くなってしまいましたが、3万円~5万円の他社製品の連続使用時間が10分程度であることと比較するとコストパフォーマンスはとても良いのではないでしょうか。