災害避難で持っててよかった!・・防災士が【厳選】これだけ備えて5選

平成16年10月23日に発生した新潟県中越地震で被災し、1週間程度の避難生活を経験しました。
暗くなりはじめた夕方、会社の事務所で震源地からは少し離れていましたがそれでも突然の突き上げるような縦揺れと、実際には2分に満たないほどですが長時間に感じる大きな横揺れは今でもはっきりと記憶に残っています。


避難生活を経験した観点から避難直後の混乱した状況で必要になるもの、当時はなかったがあれば助かったなぁと感じたものを厳選しました。

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1. 洗える簡易トイレ・凝固剤+新聞紙

被災時は【水】がとにかく貴重です。
また、電気が止まり水道管の破損が考えられるため、ある程度大きな地震で被災した場合はほとんどの場合トイレが使えなくなります。

このため被災時は凝固剤や新聞紙などを利用した簡易トイレを利用することが想定されます。


使い勝手の良さ、衛生面での管理のし易さからダンボールトイレが多く使われていますが、多くの人が共有して使う場合、とくに水撥ねなどによってすぐふにゃふにゃになってしまい壊れてしまうので、捨てられる・・よりも【洗えるトイレ】がおすすめです。


2. 目隠し用の簡易テント

当時はあまり見かけませんでしたが、近年では避難所でのプライバシー確保や貴重品の管理のために持ち込みを許可する避難所が増えています。


被災直後の混乱した状況の中で、ある程度の家族ごとの空間確保や最悪屋外で風雨を凌がなければいけない事を想定して少し広めでしっかりしたもの、簡単に設営・撤収できるものがおすすめです。


また避難所の仮設トイレを設置するまでには時間がかかる為、その間のトイレ用に小型の1人用テントがあると便利です。

Mountainhiker 3〜4人用軽量・簡単ワンタッチテント【設営編】

Mountainhiker 3〜4人用軽量・簡単ワンタッチテント【撤収編】

3. スマートフォン充電用のモバイルバッテリー+太陽光パネル

被災直後は情報が錯綜します。
テレビ・ラジオ・有線放送などあらゆるメディアで情報が発信されますが、個人としてはなんといってもスマートフォンが主軸になると思います。


避難所では充電できる箇所には限りがあり、情報を求める人も多く様々な端末の消費電力も大きいため各個人が自身で充電できることが求められます。


1~2日程度であればモバイルバッテリーだけで十分だと思いますが、それ以上を想定した場合は携帯式の太陽光パネルの購入をおすすめします。

4. ラジオ

避難生活当初は設営や食事の準備、被災状況によっては傷病の手当など大人から子供まで何かしら手伝えることもあり皆で協力して進めるため忙しい時間が続きます。
ですが、数日もするとできる事も限りがあり、状況によっては自宅を片づけに戻れるわけでもなく時間を持て余し【とてもヒマ】という事も考えられます。


1日中スマートフォンを片手に操作しているとすぐに充電が切れてしまい、ほんとうに必要な時に充電がない・・という事態にもなりかねません。


「スマホでラジオも聞けるから必要ない」ともよく聞きますが、やはりそこは昔から生き残っている機器なだけあって消費電力が限りなく少ないものが多い。
昨今では手回しでスマートフォンに充電できるラジオも多く発売されています。


おすすめとしては複数の充電方法があり、スマホの充電ができランタンや懐中電灯として使える多機能ラジオです。


どうしても必要というわけではありませんが、被災時にどこかに閉じ込められたりして身動きができなくなった場合などに、音を鳴らし続けて「わたしは此処にいます!」と自身の存在を知らせる(SOSアラート)ためにも使用できます。

5. 非常食・携帯食

被災直後は電気・ガスの供給が止まり、なかなか温かいものが食べられなくなります。


わたしの居た避難所では真夜中の2時半から3時ころにやっとキャンプ用品を持ち寄って作った豚汁が完成し、体育館で身を寄せ合って暖をとっている人々やグラウンドで車中泊をしている人達に「だいぶ遅くなってしまいましたが食べてください」とできあがった豚汁を皆で配り歩きました。


ただの普通の豚汁でしたが、夕食直前に被災しなにも食べるものがないまま忙しなく動いていて、少し落ち着いてきたところで食べたこの豚汁の温かさと旨さはいまだに忘れられません。


あたたかい食事は、それだけで少しホッ!とさせてくれます。
この地震のあとで知ったのですが、水を注ぐだけで発熱し調理ができる商品があります。

コロナ禍でも数日外出できず玄関先に置き配を頼んだ人も多かったのではないでしょうか?各自治体で保存食や非常食の備蓄が整ってきているようですが、それでも家族の人数✕3食~5食ほどは確保しておきたいと思いませんか?


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