防災士資格試験に役立つ基礎知識【土砂災害】

防災士資格合格率UP過去問37題!と併用して試験対策に役立ててください。

1 土石流

岩塊、大礫、流木などの巨礫が先頭に集中し、回転するように盛り上がりながら流下する土砂と水が一体となった連続体の流れである。

前兆現象としては普段聞きなれない山鳴りや石のぶつかる異様な音が聞こえたり、雨が降り続いているのに川の水位が下がったりする。

2 がけ崩れ

傾斜度30度以上である土地が崩壊する自然現象である。

前兆現象としては斜面から水が湧き出て、その水が濁りだしたり、斜面に生えている樹木の根が切れるなどの音がする。

3 地すべり

傾斜度30度以下の緩い斜面の一部の土地が地下水などに起因してすべる自然現象、またはこれに伴って移動する自然現象である。

前兆現象としては沢や井戸の水が濁ったり斜面から水が湧き出るようになり、家屋などの構造物に亀裂が入り樹木や電柱などが傾いたりする。

4 深層崩壊

山崩れ・がけ崩れなどの斜面崩壊の一種で、すべり面が表層崩壊よりも深部で発生し、表土層だけでなく深層の地盤まで崩壊土塊となる大規模な崩壊現象である。

5 土砂・洪水氾濫

土石流から掃流に遷移する過程で生じる掃流状集合流動と呼ばれる水理現象等によって起こり、これらの作用によって大量の土砂が運搬され、流速の低下する中下流域で堆積して河床上昇や河道埋塞が生じ氾濫する現象である。

近年、記録的な豪雨により同時多発的に斜面崩壊や土石流が発生し、一度に大量の土砂が流水とともに河道内に供給され、土砂・洪水氾濫が頻発するようになった。

6 砂防法

土砂災害防止のための『ハード対策』としての工事についての法律ある。

7 土砂災害防止法

警戒避難体制の整備など『ソフト対策』により土砂災害から住民の生命を守る法律である。

災害の発生により被害を受ける場所での対応に焦点を当てた、開発許可制度や建築確認制度と連携した法律である。

筆者が防災士資格試験受験時に参考にさせてもらったサイト


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